2月を、目標を掛け値なしにやり抜く最初の月にしよう 山下芳生副委員長・推進本部長代理の緊急の訴え

2月を、目標を掛け値なしにやり抜く最初の月にしよう 山下芳生副委員長・推進本部長代理の緊急の訴え

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 日本共産党の山下芳生副委員長(大会・幹部会決定推進本部長代理)が2月20日に行った「緊急の訴え」は次の通りです。

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2月を、目標を掛け値なしにやり抜く最初の月にしよう

山下芳生副委員長・推進本部長代理の緊急の訴え

 おはようございます。日に日に春が近づくなか、“政治の春”を引き寄せようと、全国で奮闘されている同志のみなさんに、心より敬意と連帯のあいさつをおくります。

 大会・幹部会決定推進本部を代表して緊急の訴えを行います。訴えの趣旨は、一言でいって「2月を、目標を掛け値なしにやり抜く最初の月にしよう」ということであります。

 2月6日の幹部会決定と全国都道府県委員長会議は、2月の党建設の目標として、次の2点を確認しました。

 第一は、党大会決定を2月中に全支部で討議・具体化をはじめること。

 第二は、2月から読者拡大で前進に転じるとともに、党勢拡大の根幹である党員拡大で必ず現勢で前進に転じること。そのために、1万人以上に入党の働きかけを行い、1千人以上の新しい入党者を迎えよう。そのうち6割、7割を若い世代で迎えることも追求しよう。

 この2月目標を、残る期間で、掛け値なしにやり抜くことを訴えます。

県・地区の掲げた2月目標は決して大きくない

 まず、強調したいのは、都道府県・地区委員会が決めた2月の目標は、決して手の届かない大きな目標ではない、本気で決意を固め、手だてをとりきるならば、一気に実現できる目標だということであります。

 県委員長会議をうけて、各県から報告された党員拡大の2月目標の合計は、入党の働きかけ1万4千人、入党申し込み1500人となっています。1地区あたりにすれば平均で5人の入党申し込み目標となります。実際に党に迎えるためには、「集い」を行うなどの手だてが必要となりますが、どの地区にとっても、本気になれば一気にできない目標ではありません。県でみても、100人を超える目標をもっているのは東京、大阪、北海道の三つで、それ以外は数十人、少ない県は10人、20人、30人と、決して手が届かない目標ではありません。

 現時点の到達点は、入党の働きかけ1500人余り、入党申し込み200人弱となっています。このままでは後退の危険があることを率直に直視したい。同時に、本気で決意を固め、手だてをとりきるならば、いまからでも2月目標を実現することは十分に可能です。

 入党の働きかけと「しんぶん赤旗」購読の訴えにとりくむ支部と党員を広げるならば、どの県、どの地区も、残る期間で、党員拡大でも読者拡大でも実現が可能な2月目標となっている。ならば掛け値なしにやり抜こうではありませんか。

党大会で決めた目標を実現する最初の出発点――「掲げる目標でなく、やりきる目標」

 そもそも、私たちが第29回党大会で決めた新しい党勢拡大の目標とはどういう目標でしょうか。

 大会決議にもあるように、第28回党大会以降の4年間、「3割増」を一貫して掲げて党づくりに奮闘してきたことは、大きな意義をもつものでした。

 同時に、党の現状からみて、党勢を着実に維持・前進させること自体が、大奮闘を要する大仕事であることも明らかとなりました。

 こうした到達をふまえて、第29回党大会では、第28回党大会現勢の回復・突破を2年かけて必ず実現すること、「3割増」目標を5年かけて実現することを提起しました。いまの党の現状に即して提起した、必ず実現すべき目標であり、がんばれば実現できる目標であります。

 県委員長会議で確認した2月目標、それぞれの県・地区が掲げた2月目標をやり抜くことは、党大会で決めた2年後をめざす目標、5年後をめざす目標を実現するうえで最初の出発点となります。全国の党組織が、こうした2月目標の意義をつかんで、掲げた目標を掛け値なしにやりきる立場で、具体的手だてをとりきっていこうではありませんか。

 埼玉・中部地区は、今月5人の目標に対し、6人に働きかけ4人を迎えています。地区委員長の同志は、「党大会現勢の回復や130%の達成への流れをつくるうえで、2月の目標は、掲げる目標でなく、やりきる目標」と決意し、支部に入り、行動の先頭に立っています。地区がつかんだ支部の対象者にあわせて、元議員の同志に働きかけを要請したり、支部の「集い」やミニ「集い」を具体化しています。このとりくみを通じて、「大運動」で入党者を迎えられなかった支部が2人を迎えています。地区委員長は「行き詰まった自民党政治を変えるには、党を大きくすることがどうしても必要」と訴えているそうです。

 「2月の目標は、掲げる目標でなく、やりきる目標」――ドキッとする合言葉ですが、いま全国に、こうした立場で奮闘する地区委員会が広がりつつあるのは、とても重要なことだと思います。目標をやりきる立場に立ってこそ、知恵も出るし、力も出る。毎月、毎月、自ら掲げた目標をやり抜くことの積み重ねが、第28回党大会現勢の回復・突破、「3割増」への展望を開く。これが「大運動」で大会現勢を回復・突破した福岡県党の教訓でもあります。

 そして、毎月、毎月、目標をやり抜いていくことが、党大会決定が明らかにした党員拡大の「空白の10年間」のマイナスの影響を打開するとともに、新たな「空白の期間」を絶対につくらない最大の保障となるのではないでしょうか。

 2月の残る期間、党大会で決めた目標を実現する大局的な展望にたって、すべての都道府県・地区委員会、支部が、掲げた2月目標をやり抜くために、心ひとつにがんばろうではありませんか。党勢拡大の目標達成はできる――そのことをすべての党組織が体感する2月にしようではありませんか。

目標をやり抜く条件はある――“奈落の底”の自民党、注目され期待される日本共産党

 目標をやり抜く条件はあります。まず、客観的な条件はどうでしょうか。自民党政治の行き詰まりはもはや極限に達しています。政治とカネの問題で国民の批判と怒りが集中し、昨日の毎日新聞が「内閣不支持 上昇82%」と報じるなど、大変動の情勢がうまれています。

 大変動のきっかけをつくったのは日本共産党です。「しんぶん赤旗」のねばり強い調査とスクープの連発が、自民党の裏金事件を明るみに出したことは、いまや多くの国民の知るところとなっています。企業・団体献金も政党助成金も受け取らない日本共産党の国会と討論会での論戦が、自民党以外のすべての政党が「まずは裏金問題の真相解明を」「企業・団体献金の禁止を」と主張するようになる状況をきりひらいています。党大会での田村智子新委員長の就任も広く知られ歓迎されています。

 日本共産党にはいろいろな攻撃もありますが、それは、自民党がいわば“奈落の底”にあるもとで、わが党が大会決定を力に新しい体制で国民的な共感を得て前進することを、支配勢力が恐れて行っていることにほかなりません。

 “奈落の底”の自民党、注目され期待される日本共産党――こんなに面白い情勢はありません。宣伝や署名で国民のなかに広く打って出て、党の風を吹かせながら、党勢拡大の独自追求を思い切って強めようではありませんか。

 主体的な条件はどうでしょうか。党大会決定の討議と読了が、全党に大きな活力をつくりつつあります。とりわけ、県委員長会議で志位和夫議長が「党大会決定の新しい理論的・政治的突破点」として解明した五つの内容が、大会決定の理解を促進するうえでも、大会決定を語り広げるうえでも大きな力となっています。党大会の報告会を7回行った、ある県委員長の同志からは、「五つの突破点を語ると、聞いている人の目の色が違ってくる」との報告もありました。

 2月中に全支部が、党大会決定の討議・具体化を開始するなら、2月の党勢拡大目標達成の根本的な力となるし、2年後、5年後をめざす目標を実現する土台ともなる。そうした大きな展望をもって、大会決定の全支部での討議・具体化をやり抜こうではありませんか。

 なお、21日付の「赤旗」日刊紙に、党大会後の日本共産党批判にこたえる個人論文が掲載されます。重要な論文なので、ぜひ学習・討議し力にしていただきたいと思います。

 2月の党勢拡大目標をやり抜く、客観的条件はある。主体的条件もつくりつつある。繰り返しになりますが、目標は決して大きくありません。2月はあと10日あり、そのなかには3連休もあります。私たちが、全党の同志とともに、目標をやり抜く具体的手だて、段取りをとりきるなら、一気に実現できます。そこをつかんで、力をあわせて必ず目標を達成しようではありませんか。

 中央の推進本部も先頭に立って奮闘することを表明して、緊急の訴えを終わります。ともにがんばりましょう。

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